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慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究センター

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第一研究グループ:「移行期の党と国家」

中国の公共空間

異なる経済的・社会的・文化的な背景を有する国や地域において、「公共空間」のあり方は、認識においても実態においても異なっている。本グループでは、「公共空間」の国家間比較の可能性を視野に入れながら、中国の現状を特徴づけることを目指す。中国の「公共空間」は、政治社会の各場面でどのように作動し、そこでどのような意味をもつ闘争が展開され、権力との間でいかなる相互作用が営まれているのだろうか。本グループでは、それらを普遍的な概念枠組みを用いて分析してみたい。具体的には、①中国共産党と国家(中央・地方政府)、②市場(企業)、③市民社会(各種団体、コミュニティ組織、マスメディアなど)相互の関係と変化の方向を、定性的・定量的分析をつうじて構造的に解明したい。

活動報告


【第1回コロキアム】

 テーマ:「何をなすべきか?――中国政治研究の現状と展望」

 日 時:2012年4月28日(土)13:00~16:00

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階 G-SEC Lab

 報告要旨


【第2回コロキアム】

 テーマ:「現代中国政治研究の新たな手法を求めて」

 日 時:2012年6月30日(土)13:00~16:00

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス北館3階 北館大会議室

 報告要旨


【第3回コロキアム】

 テーマ:「日本的特色をもつ現代中国政治研究を求めて」

 日 時:2012年9月1日(土)13:00~17:00

 場 所:パレスホテル箱根

 報告要旨


【第2回内政グループ研究会】

 日 時:2013年2月2日(土)13:00~14:30

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス 東アジア研究所 共同研究室1

 本研究会ではまず、小嶋が「中国都市部居住区の『公共空間』」と題する報告を行い、中国都市部における公園管理等の民間委託、企業主導の公共財・公共サービスの提供・管理が、基層社会のガバナンスをめぐる政府・企業・住民組織の関係に変化をもたらしている近年の状況を紹介した。続いて、報告の内容に基づき、「公共空間」の定義および分析視角について、出席者の間で自由闊達な議論が展開された。

 議論を踏まえ、次回からは、話題提供としての報告と併せ、明清時代から今日に至る中国の「公共空間」を扱った文献、「公共空間」に関する理論を扱った文献(計 4 点)を輪読し、分析枠組みのさらなる精緻化を図っていくとの方針を定めた。


 

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