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慶應義塾大学東アジア研究所 現代中国研究センター

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第二研究グループ:「移行期の外交と安全保障――パワーの生成と使用」

国際秩序と中国および「力」の生成と使用

台頭する中国はこれまでの国際秩序の打破に向かうのか、それとも維持に向かうのか――これが中国の対外政策を考える際の基本的な問題のひとつである。本グループは、中国が現存するさまざまな国際レジーム、規範、ルールに対し、いかなる態度で臨んでいるかを実証的に、そして比較の観点から明らかにすることを目指す。
 これと関連するもうひとつの研究対象は、中国が国益追求と安全保障のために用いる「力」、とりわけ外交力と軍事力である。それは、中国がなお「力」の保持と行使を信奉する国家であり、両者の組み合わせによって同国の外交・安全保障戦略が形成されてきたからである。本グループは、中国がこうした「力」をどのように生成し、どのように使用しているのかを分析することで、中国の対外認識や対外行動の特徴を解明する。

活動報告


【第1回コロキアム】

 テーマ:「何をなすべきか?――中国政治研究の現状と展望」

 日 時:2012年4月28日(土)13:00~16:00

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス東館6階 G-SEC Lab

 報告要旨


【第2回コロキアム】

 テーマ:「現代中国政治研究の新たな手法を求めて」

 日 時:2012年6月30日(土)13:00~16:00

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス北館3階 北館大会議室

 報告要旨


【第3回コロキアム】

 テーマ:「日本的特色をもつ現代中国政治研究を求めて」

 日 時:2012年9月1日(土)13:00~17:00

 場 所:パレスホテル箱根

 報告要旨


【第2回外交グループ研究会】

 日 時:2013年2月2日(土)14:30~16:00

 場 所:慶應義塾大学三田キャンパス 東アジア研究所 共同研究室1

 本研究会ではまず、加茂が「班の活動の概念構築」と題する報告を行った。「グローバル・パワー化する中国によるグローバル・コモンズへのアクセスめぐる諸問題について概観した。そして、この問題をテーマとして取り上げたいくつかの先行研究を紹介しつつ、「グローバリゼーション」や「全球化」、「グローバル中国」といった概念について、また「グローバル・コモンズ」の定義および分析視角について、出席者の間で議論をおこなった。

 こうした議論を踏まえ、次回からは、中国に限定することなく、また現代中国に限定することなく、グローバル・コモンズをめぐる国際関係に関する報告を聴取するとともに、中国外交と「グローバル・コモンズ」を扱った文献を輪読し、知識の共有をするための作業にとりかかることを確認した。


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